研究室紹介
研究室の紹介
私たちの研究室では、「化学分析を通じて環境と社会問題の解決に貢献する」ことを理念に、最先端の分析技術と自然科学的アプローチを駆使した研究に取り組んでいます。主な研究テーマは、安定同位体比や微量成分分析を用いた環境・食品中の物質トレーサビリティの確立です。たとえば、大気中の微小粒子状物質(PM2.5)や有害化学物質や、食品中の成分に含まれる成分ごとの安定同位体比を高精度・高確度に分析することで、それらの汚染物質の発生源を特定したり、食品の原産地や製造過程の違いを明らかにすることを目指しています。さらに、新たな分析手法の開発にも積極的に取り組んでおり、従来の技術では難しかった成分の高感度・高精度な測定を可能にする装置開発や測定方法の開発も進めています。また、国内の環境問題だけでなく、発展途上国における大気汚染や水質汚染の実態解明などについても、応用することを目指しています。
さらに今後は、生命現象における安定同位体比の意味を探る研究にも挑戦したいと考えており、DNAや代謝物といった生体分子に着目した基礎的な分析にも取り組んでいく予定です。
国内外の大学・研究機関・企業との共同研究も活発に行っており、学際的かつ国際的な視点を重視した研究活動も目指しています。研究と教育の両立を大切にし、学生一人ひとりが自ら課題を発見し、科学的思考力を育てながら成長できる環境を整えています。
科学の力で、より良い未来をつくる――そんな志を持った仲間を私たちは歓迎しています。
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