お知らせ
第74回質量分析総合討論会にて発表しました
令和8年6月10日~12日にパシフィコ横浜で開催された第74回質量分析総合討論会に、本学大学院生の金志勲さん(理工学研究科システム理工学専攻)がポスター発表を行いました。
本大会を主催する日本質量分析学会は、1953年に「質量分析研究会」として発足し、現在は一般社団法人として活動しています。質量分析学およびその応用に関する情報共有や研究発表の場を提供し、機関誌『質量分析(Journal of the Mass Spectrometry Society ofJapan)』の発行や講習会の開催、質量分析総合討論会などを通じて、学術の発展に寄与しています。
★金志勲さんのコメント
発表タイトルは「LC-IRMSを用いたアミノ酸・ヌクレオチド中の炭素安定同位体比の分析法の検討」です。本研究では、食品認証やメタボロミクス研究、環境分析への応用を目指し、アミノ酸およびヌクレオチドの炭素安定同位体比(δ 13 C)を、液体クロマトグラフ-同位体比質量分析計(LC-IRMS)を用いて高確度かつ高精度に測定することを試みました。特に、従来のシステムを改良して燃焼炉を400℃の高温燃焼法へと変更することで測定精度の向上を図り、実際の動植物試料から抽出した成分の分析を通じて、生物種の違いが各成分のδ 13 C値に明確に反映されることを実証しました。
他の方の発表を拝聴するなかで、生体分子のより詳細な解析や最新の質量分析技術に関する議論に触れ、大変刺激を受けました。本研究の基盤技術を発展させる上でも、LC-IRMSを用いた核酸塩基の測定手法の検討や、Orbitrap質量分析計を活用した分子内炭素のδ 13 C測定(位置特異的同位体分析)といった新たな課題へのアプローチが、今後の分析トレンドにおいていかに重要であるかを改めて実感し、大変勉強になりました。
学会期間中は、川島先生や先生とご交流のある方々と昼食・夕食をご一緒させていただきました。研究に関するお話はどれも大変勉強になり、研究への向き合い方や、論文執筆の大切さについてのお話も心に残りました。最初は、自分よりもずっと経験のある方々とお話しすることに緊張していましたが、皆さんとても親切に、ざっくばらんに話してくださり、とても有意義で貴重な時間となりました。今回の学会発表を通して、研究に対するモチベーションと論文執筆への意識がさらに高まりました。
最後になりましたが、指導してくださっている川島洋人先生、研究の相談に乗ってくださった研究室の皆さん、特に日頃から一緒に研究に取り組みくれている浅見君、そして研究補助をしてくださっている多田里美さんに深く感謝いたします。
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