保有装置・受託分析
はじめに
保有する分析装置は、安定同位体比質量分析計,Orbitrap,タンデム質量分析計などの質量分析装置です。これらの装置のほとんどは、デモ機もしくは中古機器であり、川島が取得した競争的資金で購入しました。またこういった分析装置は、どれも非常に高額なものであり(数千万円~)、メンテナンスコストも装置価格に比して、非常に高額になります。安定同位体比質量分析計に関しては、メーカーの技術者に様々な技術を教えて頂き、今ではほぼ自分たちで修理可能になっています。また、円高時には、様々な部品類の多くは海外から輸入することでコスト削減も行っています。面白く、安く研究をすることも一つの目的にしており、日々、学生達の皆と試行錯誤しています。
また、受託分析も開始しています。現在、研究室では固形物(例えば、土壌、試薬、生物サンプル等)の炭素、窒素、水素安定同位体比、水溶液(飲料や蜂蜜など)中の糖類、アルコール類、有機酸の炭素安定同位体比、水溶液・粒子状物質中の硝酸イオンの窒素、酸素安定同位体比、アンモニウムイオンの窒素安定同位体比の分析が可能です。現在も色々なアプリケーションを増やしています。いくつかの分析については分析を専門とする国際学術雑誌にも報告しており、また国際的な研究機関(IAEA、European Commission)による「試験所間比較テスト」にも参加しています(硝酸、蜂蜜)。それらを通じて、国際的な分析レベルの把握・維持にも努めています。
前処理法などの分析メソッド、必要絶対量、可能な分析、金額、共同研究についても、川島(khiroto@shibaura-it.ac.jp)まで気軽に相談してください。また、試薬類の安定同位体比の値決めについては、数種類の国際標準物質を使って決定し、現在、70種類近くの試薬の安定同位体比をワーキングスタンダードとして保有しています。値決めについても相談して頂ければと思います。
安定同位体比質量分析計
- IRMS(Isoprime,Elementar 社製),前処理装置(EA(熱分解炉あり),2D-GC,LC)
- IRMS(Delta XP,Thermo Fisher Scientific社製),前処理装置(GC,ガスベンチ(脱窒菌システ ム))
- IRMS(MAT253,Thermo Fisher Scientific社),前処理装置(GC,LC)
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質量分析計
- Orbitrap(Q- Exective,Thermo Fisher Scientific社製)
- LC/MSMS(TSQ Quantum,Thermo Fisher Scientific社製)
- GC/MS(6890 /5973,Agilent Technologies社製)
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その他
- Ion chromatograph, IC-2010(東ソー社製)
- 加熱脱着装置(TDS,ゲステル社製)
- ハイボリュームサンプラー(HVS-1000F,柴田科学社製)など
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