研究内容

粒子状物質の発生源解析

浮遊粒子状物質に含まれる炭素、窒素、酸素安定同位体比を使って、発生源解析や環境動態を調査しています。浮遊粒子状物質は、水溶性イオン、重金属類、元素状炭素、有機炭素等、様々な成分の複合物質です。本研究では、元素状炭素や水溶性有機炭素の炭素安定同位体比や、硝酸イオンの窒素、酸素安定同位体比、アンモニウムイオンの窒素安定同位体比の分析法の開発も同時に行っています。また、窒素安定同位体比に関しては、 脱窒菌法という菌を使った高感度高精度分析を用いて分析を進めています。脱窒菌法は、京都大学の木庭教授やスタンフォード大学のK.Casciotti教授のところに訪問し、教えて頂き、我々の研究室でも出来るようになりました。IAEAが行った国際的な室間試験にも参加しました。また、現在、南アジアの大気汚染の解決のために、バングラデシュのダッカ大学大阪公立大学の環境物質科学グループ国立環境研究所等と共同で研究を進めています。



解説論文


原著論文